足守の不法投棄現場に壁設置 岡山市
2009/11/25
ニュース
岡山市北区下足守の採土場に大量の産業廃棄物が不法投棄されている問題で、市は25日、不法投棄現場から有害物質を含んだ汚染水の流出を防ぐための環境保全を行政代執行で行うと発表した。
事業費2700万円は排出事業者らから集めた基金を活用。事業費を盛り込んだ本年度補正予算案を27日開会の11月定例市議会に提案する。
市によると、現場には廃プラスチック類や紙くずなど約3万立方メートルが不法投棄されており、市の現場調査で環境基準の10倍の濃度のヒ素が検出されたほか、フッ素、ホウ素、1,2ジクロロエタンも基準を上回った。
約300メートル下流にあるため池からは有害物質は検出されていないが今後、汚染の恐れがあるとして環境保全策を行うことにした。
不法投棄は2005年10月から07年1月にかけて行われ、不法投棄を行った土地所有者の産廃処理会社社長(岡山市)が廃棄物処理法違反罪で実刑が確定している。市は社長に産廃の撤去を指導してきたが応じていない。
出典:山陽新聞