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資源高に技術向上 エアコンのリサイクル料、4月から約2割値下げ

2011/02/24

ニュース

 電機メーカー各社が4月1日から、家庭用エアコンのリサイクル料金を約2割引き下げる。リサイクル技術の発達に加え、回収する銅や鉄など資源の価格が高騰しているためだ。だが、材料価格の高騰は裏を返せば、エアコンの生産コストの上昇を意味する。

 国内での売り上げを下支えしてきたエコポイント制度の終了も3月に控えており、メーカーからは「価格転嫁したくてもできない」(関係者)との悲鳴も聞こえてくる。

 今回のリサイクル料金改定ではパナソニック、ダイキン工業、日立製作所、東芝、三菱電機、シャープなどほとんどのメーカーが引き下げる。新料金は現行より525円安い2100円。2001年の家電リサイクル法施行の当初は3675円でスタートしたが、07年と08年にも値下げしており、今回は3度目の値下げとなる。

 値下げの背景には、銅や鉄など回収資源の市場価格が高騰していることがある。特に銅は昨年6月から6割以上も上昇。エアコンはほかのリサイクル対象商品(テレビ、冷蔵庫、洗濯機)に比べて銅の使用量が飛び抜けて多く、「1台のエアコンから銅が3キロ回収できる」(三菱電機)ほどだ。

 また、基幹部品のコンプレッサー(圧縮機)には世界的に需要が高まるレアアース(希土類)も使われており、回収品の“値打ち”は高まるばかり。引き取った家電に対する有価物の重さの割合である「再商品化率」はエアコンでは約9割に達する。さらに日立はレアアースを抽出するリサイクル技術も開発し、2013年をめどに稼働させる考えだ。

 一方で資源高はエアコンの材料価格の上昇にもつながるが、メーカー各社にとって売り上げ減を招きかねない製品の値上げは難しく、リサイクル技術の向上でしのいでいる状況が続きそうだ。
出典:SankeiBiz

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