資源ごみ盗:足立区が過料 職員確認、その場で2000円 /東京
2011/01/11
ニュース
足立区は1日から、古紙やアルミ缶などの資源ごみを持ち去った者に対して2000円の過料の徴収を始めた。区と環境省によると、ごみの持ち去りに対して指導や警告を経ずに“現行犯”で現金を徴収する条例の施行は全国的にも珍しいという。
区は昨年3月、「区廃棄物の処理及び再利用に関する条例」を改正。区職員らがパトロールし、資源回収場所やごみ集積所に出されたごみから、リサイクル可能な廃棄物を持ち去った者に過料を科す。
区環境部計画課によると、回収場所などにあった古紙をトラックに載せるなど持ち去りが確認された時点で、その場で2000円を徴収するという。
これまで資源ごみの持ち去りに対しては、東京23区では世田谷区など11区が罰金を、品川区が過料を、それぞれ罰則とする条例を施行。しかし、罰金では刑事告発して刑が確定するまでに長期を要する場合がある。
また品川区は命令に応じない場合のみ過料5万円を科すため、実際の徴収例はない。同課は「2000円という額はその場で徴収できる可能性が大きいし、古紙だと約200キロ分に相当し、労力に見合わないため抑止効果が期待できる」と実効性を強調している。
出典:毎日新聞社