日本最大級の産業廃棄物処理業者・リサイクル業者検索サイトです。

0120-33-8508

受付時間:10:00~18:00 (土日祝日除く)

エコノハサーチ

スマホ版メニュー

資源ごみ持ち去り続発、換金できず不法投棄も

2010/11/26

ニュース

 罰則条例、他市町も動き

 県内のごみ集積所から、指定業者以外が、金属製品やドライヤーといった小型電化製品などの“資源ごみ”を持ち去る例が後を絶たない。

 金沢市では10月、ごみとして出されていた扇風機やカーステレオを持ち去ろうとした中国人が、市廃棄物条例違反容疑で初めて逮捕された。持ち去られた鉄くずなどの資源ごみは、リサイクル業者に売却して換金されているとみられる。

 同市や県は、換金できない素材のごみは、不法投棄されたり、野焼きされたりして、環境にも悪影響を与えているとみて、対策を急いでいる。

 同条例は、家庭から出るごみの持ち去りを禁止し、市の責任で適正にごみ処理をするため、昨年4月に施行された。

 市リサイクル推進課によると、施行から今年10月末までに、ごみを持ち去ったとして警告を受けたのは44件30人、3度目の持ち去り行為で収集運搬禁止命令を受けたのは2件2人あった。

 同課は「持ち去るのは、半数以上が中国人。6~7割が関西から来ている」と説明。

 9月中旬、市内の集積所でトラックにごみを積み込もうとした中国人の男を注意した市の職員が、男に突き飛ばされる暴行事件もあり、市は、ごみの持ち去りを厳しく取り締まるため、県警と協力してパトロールしている。

 市内の金属リサイクル業者によると、金属くずの買い取り価格(時価)は、2トントラック(約600キロ)で約2500円程度だが、金属の種類ごとに分別すれば価格は倍増する。アルミだけなら300キロで約2万5000円、銅線なら700キロで14万円程度になるという。

 金沢東署が10月13日に、同条例違反容疑で逮捕した大阪府の中国人の男(38)は金沢市近辺で鉄くずを集め、「月10万~18万円を得ていた」という。

 中国人から鉄くずを買い取ったことがあるという金属リサイクル業者によると、取引価格を高めるために、「フライパンや電話線などに付いているゴムやプラスチックを燃やして持ち込む人も多い」と話す。

 金沢市では、4度目の持ち去り行為が見つかると逮捕される規定だが、条例がない市町では、全く取り締まれないのが実態だ。条例がない宝達志水町では昨年、中国人がごみを持ち去ろうとして住民とトラブルが発生。

 今夏、市民からの通報が増加したという内灘町では「警察、近隣市町と対策を話し合いたい」(環境政策課)としており、被害は県内全体へ広がりつつある。

 そんな中、白山市では今年6月、すでにあった条例を改正し、持ち去り行為に罰則規定を設け、小松市と野々市町は来年中に罰則規定を盛り込んだ条例を施行する方針。

 金沢市では「今後も厳しく取り締まり、持ち去りを減らしたい」とする一方、「危険なので、ごみを持ち去る人を見かけても自分で注意せず、110番通報してほしい」と呼びかけている。

出典:読売新聞

産業廃棄物処理・リサイクル処理業者検索サイト【エコノハ】

一覧へ戻る