資源ごみ持ち去り禁止へ 市民に意見募る 神戸市
2013/12/04
ニュース
神戸市は、クリーンステーションから資源ごみなどを持ち去る行為を罰則付きで禁止する方針を決めた。市内では近年、夜間や早朝に、資源ごみや家具などを大量にトラックに積み込んで持ち去る事例が増加。市民から騒音やごみの散乱ついて苦情が寄せられている。市は条例改正案を来年2月の定例市会に提出し、同10月の施行を目指す。今月5日から約1カ月間、改正案について市民の意見を募る。
「市廃棄物の適正処理、再利用および環境美化に関する条例」を一部改正する。改正案では缶・びん・ペットボトルや電化製品、家具、金属製品などの持ち去りを禁止。市の警告や命令に反し持ち去りを重ねた場合は告発し、20万円以下の罰金を科す。警備会社によるパトロールも行う。
同様の条例は県内では篠山、芦屋、加古川、宝塚、赤穂の5市がここ3年以内に制定、抑止も含め大きな効果を上げているという。
神戸市では2012年度、回収したアルミ・スチール缶の売却益が約2億2800万円あり、条例改正で、こうした資源ごみの回収量増加も期待される。
一方、空き缶回収で生活するホームレスを圧迫するとの懸念も市議会の一部にあることから、市は「福祉部局と情報交換し、連携を強める」としている。
意見募集は来年1月9日まで。各区役所や市ホームページなどで改正案を閲覧できる。市環境局業務課TEL078・322・5292
出典:神戸新聞