資源ごみ持ち去り、県内初の罰金条例 群馬・前橋市
2008/11/25
ニュース
前橋市(高木政夫市長)は、空き缶やペットボトルなどの資源ごみの集積所からの持ち去りに対し、罰金を科す条例改正案を市議会12月定例会に提案する方針を固めた。ごみの無許可回収に罰金を科すのは、県内で初めて。
同市清掃業務課によると、ごみの持ち去りに対しては、市民から毎年20~30件、「労を割いて分別したものを勝手に持っていかれてしまう」との通報があった。「注意したら『ごみを持っていって何が悪いんだ』と、逆に怒鳴り返された」との苦情も寄せられているという。
これまで「市廃棄物の処理および清掃に関する条例」(平成7年施行)に、ごみの持ち去りについての罰則規定はなかったが、同課は「集積所に捨てられたごみが市の所有物であると明文化する必要がある」としている。今回の条例改正で、禁止命令に従わない場合に罰金として上限20万円を科すことを明記する。
資源ゴミの売却による市の収入は年間約1億円だが、持ち去りが減ればさらに収入増が見込まれる。既に同様の条例を制定している東京都世田谷区や宇都宮市では、施行前に比べ回収量がそれぞれ約1割増えたという。
出典:産経新聞