豊島産廃 処理量アップ新手法
2008/03/25
ニュース
豊島(土庄町)に不法投棄された産業廃棄物の処理について、豊島廃棄物等管理委員会(委員長=永田勝也・早稲田大教授)は処理量を増やすため、溶融炉の燃料に使っている重油に燃焼効率を高める精製油を加える検討を始めた。
県などによると、2007年度の処理量が当初計画の84・7%(2月末現在)にとどまっている。現状のペースのままでは、予定していた12年度までに廃棄物の処理を終えることが難しいことから、新たな対応が必要となった。
精製油はクレオソート油と呼ばれ、溶融炉を開発したメーカーなどによると、重油に10%のクレオソート油を混ぜた実験では、処理量が1割程度増えたという。委員会は今後、住民に処理方法を説明したうえで、実証試験を行うとしている。
さらに、これまで廃棄物の総量は59万トンと推定されていたが、廃棄物の重みで圧縮されて密度が高まり、数万トン増えている可能性が高いことも判明。県は改めて総量の試算を開始した。