豊島ドラム缶 新たに310本
2013/09/30
ニュース
豊島(土庄町)の産業廃棄物で汚された土や水の処理方法を専門家らが検討する「豊島処分地排水・地下水等対策検討会」が29日、高松市内のホテルで開かれ、不法投棄現場の西側地中から新たに約310本のドラム缶が出てきたことが報告された。うち67本は液体が入っていたといい、撤去期限となる2017年3月を前に、新たな問題が浮上した。
県廃棄物対策課によると、今月に入って掘り進めた地点から大量のドラム缶を確認。液体の種類は不明だが「(漏れ出た)ドラム缶の内容物が地下水の汚染源になっている可能性がある」といい、内容を調査した上で処理方法を判断する、と説明した。
また、今月上旬から中旬に県内を襲った台風17、18号の大雨で現場に水たまりができていることも判明。雨水が廃棄物に触れて汚染されるだけでなく、ぬかるみに重機がはまる危険性があり、今後の作業に支障が出るという。
豊島の産廃処理を巡っては、県による本格掘削が始まって今月で10年が経過したが、これまでに不法投棄された91万1000トンの7割に当たる62万7000トンを処理。住民との公害調停では17年3月までに撤去を終えることになっている。
出典:読売新聞