観覧車鈴木商会に売却、夕張三セク2社、資産整理ほぼ完了
2008/05/22
ニュース
破産手続き中の夕張市の第三セクター、夕張観光開発と石炭の歴史村観光(破産管財人・大川哲也弁護士)は二十一日、観覧車=写真=などの保有設備十二基をリサイクル会社の鈴木商会(札幌市)に売却すると発表した。売却額は明らかにしていない。今回の売却によって資産整理はほぼ完了し、今秋をメドに両社は破産手続きを終える方針だ。
設備は二月に入札を実施し、六社が応札。「一番高い金額を提示した鈴木商会に決まった」(大川管財人)という。鈴木商会では「使えないものはスクラップにするが、買い先が現れれば再利用の可能性もある」と話している。
遊具は老朽化が進んでおり、観光施設運営を受託した加森観光(札幌市)が運営再開を断念し、売却先を探していた。夕張市の羽柴和寛副市長は「老朽化で将来危険になる恐れがあったので決まってよかった。跡地利用については周辺施設との関わりを考えて検討していく」と述べた。