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観光収入11億円増 石垣島漂着ごみ回収で/沖縄

2009/02/18

ニュース

 石垣島に漂着する廃油ボールや海外からのごみなどを回収し、きれいな海岸を維持すれば、観光客の約半数が同島を訪れる頻度や平均滞在日数を増やし、観光総消費額は少なくとも年間約33億円増え、直接効果は約11億円と推定される―。環境省が実施した漂着・漂流ごみにかかわる「観光資源価値向上に関する調査」でこんな結果が出た。

 漂着ごみ回収にかかわる観光資源価値の試算は初の試み。16日に石垣市内で開かれた「2008年度漂流・漂着ごみにかかわる国内削減方策モデル調査地域検討会」で報告された。調査は観光客を対象に、昨年8月23、24の両日、石垣空港で実施したアンケート(217票)結果を分析した。

 八重山の島々の各海岸に漂着するごみの大半は中国語など外国語表記のペットボトル。漁船から廃棄されたとみられる発泡スチロールブイや漁網も多い。

 アンケート結果によると、海岸がきれいな状態の場合、訪問頻度が年間1人当たり0・76回分増え、1回当たりの旅行での石垣島平均滞在日数は現在の3・6日から5・5日に増える。

 初訪問者は、漂着ごみ回収を理由に初訪問時の滞在日数を増やすとは考えられないため、リピーターのみを対象として分析すると、入域観光客数は年間約5万人増加し、観光消費単価は1人当たり約6500円増加すると推定した。

 環境省は「漂着ごみの回収が観光資源としての海岸の価値向上に十分寄与することが示された」と強調。漂着ごみの研究を長年続けている山口晴幸防衛大教授は「八重山の魅力は海、海岸。海岸管理者の県や市、町などが核になってシステムづくりをして自分たちの島を自分たちで守るため、力を発揮していかなければならない」と話した。

出典:琉球新報

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