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菖蒲処分場:県の廃棄物処理施設、稼働15年間で赤字49億円 /佐賀

2008/03/10

ニュース

 県などが唐津市鎮西町に整備を進める廃棄物処理施設「菖蒲(しょうぶ)処分場」が、稼働期間の15年間で49億円の赤字を出す見込みとなった。資源のリサイクルが進み、ごみの搬入量が計画より大幅に減る見通しとなったため。県は、赤字分も含め計85億円の追加支援を背負うことになり、ごみ減量を進める一方での思わぬ展開に戸惑い気味だ。

 菖蒲処分場は、県などで構成する県環境クリーン財団が110億円の施設整備費で、県有地18ヘクタールに焼却炉(1日の処理能力84トン)といった中間処理施設と、最終処分場(埋め立て容量41万3000立方メートル)などを設置する。有害物質を出さない高度処理が特徴だ。

 今年6月に完成し、来年1月稼働予定で、今のところ15年間使用する。03年3月策定の実施計画では、年間4万6157トンのごみが搬入され、人件費を除けば搬入者が払う処理料金で採算が合うと踏んでいた。

 ところがその後、循環型社会が進むなどして、ごみの処分量は大きく減少。県の最新の計算では、処理量は年間2万6593トンとなり、実施計画より2万トン近く減る見込み。これに伴い収益も圧縮される。

 このため、県は計画を変更。15年間の運営で49億円の赤字が出るとして県が補てんする。また、クリーン財団が負担するはずだった施設整備費も、そのうちの高度処理関連の費用36億円は県が受け持つことになった。

 古川康知事は「今日の状況を予測できなかったのは残念だが、難しかったのでは」。赤字については「不採算であっても民間ではできない部分(高度処理)を行政が担うことはあり、(県民の)理解は得られると思う」と話している。

出典:毎日新聞

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