茨城の山中に産廃不法投棄容疑、10人を逮捕
2009/06/24
ニュース
木くずや廃プラスチックなどの建設廃材を茨城県内に不法投棄したなどとして、警視庁は、埼玉県越谷市宮本町5丁目、解体業「宮岸解体工業」経営の宮岸洋子(56)、同県八潮市鶴ケ曽根、同「田口土木」経営の田口昌司(67)の両容疑者と無許可処分場の土地所有者ら計10人を廃棄物処理法違反(委託、不法投棄など)の疑いで逮捕したと24日発表した。
生活環境課と三田署などによると、不法投棄されていた疑いがあるのは、茨城県かすみがうら市や取手市の山林3カ所。宮岸容疑者らは昨年9~10月に11回にわたって産廃約125立方メートルを96万5千円で、田口容疑者らは昨年10月に2回にわたって産廃約25立方メートルを17万円で、それぞれ無許可の処分場に処分を委託した疑いがある。土地所有者は3カ所に計約120立方メートルを埋め立てた疑いがある。
同庁は、3カ所の無許可処分場に、両社などから産廃計約5千トンが持ち込まれたとみている。周辺住民から悪臭がするとの苦情が相次いでおり、茨城県などが土壌汚染の実態を調べている。
1回の処分費用は通常の半額程度だったといい、宮岸容疑者らは調べに「経費削減のためにやった」と認めているという。同課は、周辺にはほかにも逮捕された土地所有者の無許可処分場が約10カ所あるとみている。
出典:asahi.com