能代産廃問題で元社長を書類送検へ
2008/12/08
ニュース
能代市の旧能代産業廃棄物処理センター(破産)の敷地内に有害物質が入った大量のドラム缶が不法投棄されていた問題で、県警は近く、福田雅男元社長(67)を産業廃棄物処理法違反(措置命令違反)の疑いで秋田地検に書類送検する方針を固めた。複数の捜査関係者が明らかにした。
県は昨年3月、福田元社長にドラム缶の撤去を求める措置命令を出したが、期限の同年5月末までに応じなかったため、直後に県警に告発。同年7月には行政代執行を開始し、地中などにあったドラム缶約2000本を処分した。福田元社長は当時、県の聴取に「誰が埋めたのか分からない」と話していた。県警は、都内にいる福田元社長から任意で事情を聞いていた。
県などによると、センターは1980年に操業開始。周辺住民は操業当初からセンターのずさんな廃棄物処理や悪臭、水質汚染などを訴え、ドラム缶の地中への投棄も目撃していた。住民は長年、県に掘削調査を要請してきたが、県が調査を始めたのは2006年11月だった。
センターが1998年に破産するまでに敷地に埋められた産業廃棄物の総量は約109万トンに上った。
出典:読売新聞