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肥料の9割植栽用に ホンダ製作所、残りは施設に保管

2008/04/08

ニュース

  ホンダ鈴鹿製作所(鈴鹿市平田町)が進めていた「鈴鹿エコタウン」事業が頓挫した問題で、同製作所は7日、農林水産省と県の指導で生産を中断した肥料を約3年間で約239トン作り、ほぼ9割を製作所や子会社が経営するサーキット「ツインリンクもてぎ」(栃木県茂木町)敷地内の植栽用に使ったことを明らかにした。

 残りの約24トンは製作所内にある堆肥(たいひ)化装置の施設に保管している。

 肥料は社員食堂や学校給食の食べ残し、もみ殻のほか、自動車を製造する過程で出る一部の水溶性塗装汚泥が原料。肥料効果がない「メラミン」という物質を含んでいたことから、農水省、県が使用しないよう指導した。

 ホンダ本社や製作所は「重金属を含まず無害」と肥料の安全性を強調。「メラミンが肥料に残るのは分かっており、その作用で土壌に空間ができ、通水性や保水力が高まり生育効果がある」と話している。

 当初は地元農家への需要を見込んだが、市によると、商品として広く一般に流通しなかった。市幹部は「廃棄物から作った石原産業のフェロシルトが問題化し、農家が敬遠したのが一因」としている。

名古屋市の事業系ごみ(一般廃棄物)は大昭工業株式会社

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