羽島の住宅団地 医療廃棄物発見
2010/09/13
ニュース
住民調査で基準超の鉛
羽島市足近町の住宅団地で、30年以上前に投棄されたとみられる医療廃棄物などが見つかり、住民が汚水を検査機関で調査した結果、基準値を1300~41倍上回る鉛やヒ素、水銀が検出されたことがわかった。
住民の要請で、県も住宅から掘り起こされた汚泥や周辺の井戸水5か所を検査したが、鉛など基準値を下回っており、県は健康被害もないことから静観する構えだが、住民は「大量に医療廃棄物が埋まっている可能性がある」として県に再調査を求めている。
医療廃棄物などが見つかったのは7月初め頃。住民が浄化槽付け替えのため、工事業者が敷地内を掘り起こしたところ、深さ1~2メートルに、約10トンの注射器や薬の瓶などが混じった廃棄物が見つかった。
14戸ある住宅団地は沼地を埋め立てて、約30年前に建て売りで販売されたという。
団地内の自営業男性(37)は「県の検査は不十分。水田の水に油が浮くこともあり、このまま住み続けても健康に害はないだろうか」と不安げに話した。
出典:読売新聞