空の飲料容器10円で回収 実行委、ごみゼロへ社会実験
2013/08/07
ニュース
「ごみゼロ阿波踊り大作戦」実行委員会(津川なち子代表)は、徳島市の阿波踊り(12~15日)期間中、ごみ減量化に向けた初めての社会実験を行う。専用シールを貼ったペットボトル・缶飲料を通常価格で販売し、回収時に10円で買い取る方式。容器の回収率を調べ、効果を検証する。実行委は「ポイ捨て防止につながれば」と期待を寄せている。
ごみの収集・分別のため、演舞場周辺の8カ所に回収ステーションを設置。このうち、新町川水際公園西側と市役所北側の2カ所で、専用シールを貼ったビールやジュース、ミネラルウオーターなど10種類を販売する。
12~15日の午後5時半から10時半まで、回収ステーション8カ所のいずれかに空き容器を持ってきた人に10円を支払う。
専用シールは縦横各2センチ。カエルが10円玉を抱えた愛らしいデザインで、「10円かえる」と書かれている。考案した委員会メンバーは「10円で買い取ることを分かりやすく表現した」と話している。
実行委は2005年からごみゼロ大作戦を行っていて、これまでの回収実績からペットボトル・缶がごみ全体の6割超を占めることが判明。「散乱している容器を何とか効率的に回収できないか」と協議し、今回の社会実験を思いついた。
津川代表は「地道な活動を通じて、少しでもスムーズな再資源化ができる社会にしていきたい」と話している。
今年の回収・分別は、従来の資源ごみや可燃・不燃ごみなど9種類に新たに紙コップを追加。資源ごみはリサイクル業者に有料で引き取ってもらう。
大作戦にはボランティア400人の協力が必要で、実行委では参加者を募っている。希望者は津川代表<電088(669)3733>。
出典:徳島新聞