空き缶抜き取り禁止 ボックスなど巡回監視ー豊橋市が10月から新条例
2013/08/29
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豊橋市内のビンカンボックスやごみステーションからアルミ缶などを持ち去る行為を禁止する条例が10月1日に施行されるため、同市環境部業務課は、条例を周知する啓発看板を設置している。施行後は勧告・命令、罰金が科せられることになり、同課では巡回パトロールも強化していく。
同市内には、ごみステーションが4907カ所あり、ビンカンボックスは2164カ所に3012基設置されている。同課は、9月末までに全箇所へ看板を設置して周知を図る。
同課が2011年にビンカンボックスの抜き取り行為を調べた結果、年間で抜き取られるアルミ缶は推定約60トン、金額に換算すると約390万円にも及んだ。今年4月から巡回パトロールを実施した結果、6月末までに約126件93人の抜き取り行為を確認して指導を行った。抜き取ったアルミ缶は金属業者などへ売却されており、全国の自治会では行為を禁止する条例施行が続いている。
ビンカンボックスの設置は全国で豊橋市のみ。利便性がある半面、缶をつぶす音が住宅街に響くなど、苦情も多く寄せられている。同課は、ボックス内に抜き取り防止用のプレートを設置するなどの対策を取ってきたが、行為は減少に至っていない。
またボックス内を調べた結果、全体重量の約34%が不適切なゴミが入っており、施行により適切な利用効果も見込んでいる。
同課は施行直後から巡回を強化し、抜き取り行為の減少に努めていく。同課の榎本貴一課長は「適切に処理される環境作りを図りたい」と語る。抜き取り行為などについての問い合わせは、豊橋市環境部業務課=電話0532(61)4136=へ。
出典:東日新聞