エコノハサーチ

福岡県みやま市が、廃棄物処理法の改正を認識しておらず、約25年間に渡り、大牟田市に一般廃棄物を大量に不法投棄していたことがわかった。不法投棄されていた現場は、大牟田市上内の山間部にある民有地で約1,500㎡。約6,300ｔのガラスくずなどの一般廃棄物が埋められているという。昨年11月、近隣の住民から大牟田市に通報があり、発覚した。

みやま市は、1984年頃から、ガラスなどの一般廃棄物の埋め立てを始めたという。1992年に廃棄物処理法が改正されたが、その後も埋立ては続いていた。改正内容は、「他の市町村で一般廃棄物を処理する場合には自治体に事前通知する」、「1,000㎡以上の一般廃棄物の埋め立て処分には自治体に設置許可申請が必要」などというもので、同市は、いずれも認識していなかった。

同市は、大牟田市からの指摘を受け、早急に撤去するとしている。心配される現場周辺の環境への影響については、今年1月に調査し、地下水や埋め立て地のガス、悪臭などは環境基準値内だったという。予定では、今年7月から2年をかけて、約5,000ｔを撤去し、撤去後2年間は現場周辺の環境調査を続けるとしている。