砂利からアスベスト
2010/12/01
ニュース
アスベスト(石綿)被害を調査する市民団体「関西労働者安全センター」(大阪市)などは30日、砂利や舗装材として建築廃材を砕いてリサイクルした「再生砕石」の使用が見受けられる京阪神の駐車場など計63か所で、石綿を含むスレート廃材片を確認したと発表した。
9~11月に大阪、京都、神戸、兵庫県尼崎、豊中5市の公園や市営住宅の敷地などで採取した廃材片を分析。健康被害の恐れは低いというが、同センターは「石綿を含む廃材は法規制で再資源化されないはず。ずさんな解体や分別処理が横行している証拠」とし、行政に解体現場の監視強化を求めている。
再生砕石への石綿混入は首都圏でも確認されており、国土交通省などは9月、解体工事業者や廃棄物処理業者に法令順守の徹底を通知している。
出典:読売新聞