県:超過産廃の適正処理を命令--小松の処分場 /石川
2009/07/29
ニュース
許可容量を7万立方メートル超える産業廃棄物が違法に埋め立てられている小松市井口町の管理型産廃処分場について、県は27日、処分業者「リングワン」(同市、三元栄吉社長)に対し、超過産廃を適正処理するよう改善命令を出した。改善命令は02年以来9回目。
小松市の山間にある処分場には、許可容量(約21万立方メートル)を7万立方メートル(覆土に必要な容積含む)超える廃水処理汚泥などが捨てられた。違法処分は00年に発覚。現在は産廃搬入は停止され、水処理などを続けており、県は「周辺環境には問題ない」としている。
県は今回、撤去や減量化、処理施設の設置といった適正処分のほか、雨水流入の防止などを命じた。また、業者は06年に隣接地で産廃を焼いて埋める計画を提出したが、資金計画など必要書類が今月の期限に出されず、来年7月までに抜本的改善策を示すよう改めて求めた。県廃棄物対策課は「処理は事業者の責任。猶予を与えたのではなく現実的な計画を作らせるためだ」としている。
出典:毎日新聞社