県産廃処分場計画:県が追加ボーリング 来月以降、結果説明へ /鹿児島
2008/04/03
ニュース
県は1日、産業廃棄物の管理型最終処分場建設の候補地とされる薩摩川内市川永野地区の採石場で追加のボーリング調査を開始した。4月中に調査を終了し、5月以降に結果説明を行う予定。
県は前回の調査で、岩盤となる安山岩の遮水性に「問題ない」との見解を示したが、地下水への影響を懸念する「冠嶽水系の自然と未来の子ども達を守る会」(山之口義和会長)や市議会の要望を受け、追加調査を実施。守る会のメンバーら約20人が立ち会う中、2カ所のボーリング調査を行った。10カ所を要望していた住民からは「2本では不十分だ。我々に説明が全くない」との声が上がったが、県は「専門家と話し合った結果、問題ないとの結論に達した」と説明するのみだった。
一方、県はこのほど、同建設候補地の隣接地で行われている採石作業について、「(採石)業者にやめてもらう方向で協議する」との意向を示した。住民や同市議会などが、採石の発破作業が施設などに与える影響を懸念していたため。
県産業廃棄物専門委員会で示した。県廃棄物・リサイクル対策課によると、処分場の建設候補地と採石場の間は、約110メートル。発破で震度2程度の揺れが生じるという。一方、処分場の施設は、「震度5程度の揺れにも対応可能」な施設とする方針。
また、施設の配置計画案も公表。採石場跡のくぼ地を利用し、屋根をかける構造とする。今後、住民に説明する方針。