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病院跡地から医療廃棄物

2012/03/15

ニュース

 県が岩手町に売却特養ホーム開所延期

 県が岩手町に売却した、同町内の旧県立沼宮内病院跡地に注射針や薬瓶などの医療廃棄物が埋まっていたことが判明し、県は昨年末までに医療廃棄物を含む約500立方メートルの土砂を町内の工業団地に撤去した。医療廃棄物を扱う専門業者が今月中旬までに土砂を搬出、焼却後に埋設処分する。

 県医療局によると、県が昨年12月に行った跡地付近の土壌サンプル調査では、水銀やダイオキシンの汚染はなかったという。

 県は2005年、旧県立福岡病院(二戸市)の職員宿舎跡地で医療廃棄物が出土した後の調査で、他の県立病院の土壌に問題はないと公表していた。

 今月12日の県議会予算特別委員会では、県の調査体制や、医療廃棄物が見つかった事実を公表しなかった姿勢について、委員から批判が相次いだ。県は今後、売却予定の病院跡地の土壌サンプル調査実施を検討するという。

 この問題で、旧県立沼宮内病院跡地に建設中の特別養護老人ホーム開所が3月末から7月上旬に延期された。ホームを運営する社会福祉法人「日新福祉会」(盛岡市)によると、県に約1億2400万円の損害賠償を請求中という。県は「町や法人と協議して賠償額を決めたい」としている。

出典:読売新聞

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