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男性、硫化水素吸引か 関の産廃施設事故、マスクせず作業

2011/12/15

ニュース

 13日午前9時5分ごろ、関市尾太町の産業廃棄物19 件中間処理業、「鈴木商事」(可児郡御嵩町)の関事業所から「従業員が倒れて負傷している」と119番があった。倒れていたのは吉村俊章さん(32)=関市鋳物師屋=で意識不明の重体。関署は吉村さんが硫化水素とみられる有毒ガスを吸引したとみて原因を調べている。

 同署によると、吉村さんはほかの男性従業員(40)とマスクをせずに廃液タンクの上澄み液を抜き取る作業をしていたらしい。関消防署員がタンク付近を計測したところ、硫化水素の値が測定器の限界値120ppmを示した。厚生労働省によると、作業環境の許容濃度は10ppm。関署は一時、周辺約200メートルを立ち入り禁止にした。

 現場は工業団地「関テクノハイランド」の南側の尾太工業用地の一角。隣接する企業の従業員ら約10人は近くの公園に避難した。男性会社員は「普段から臭いがすることもあったが、今朝は特にひどかった」と話していた。

出典:岐阜新聞web

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