由布の産廃処分場建設計画で県が業者に取り下げ勧告
2010/03/11
ニュース
由布市挾間町谷に県内の民間業者が計画する国内最大級の産業廃棄物処分場建設問題で、県が業者に対し、条例に基づき事前協議の申し出取り下げを勧告した。県は「業者は勧告を受け入れたと理解している」との考えを示している。
県廃棄物対策課によると、業者は管理型最終処分場と焼却、破砕施設の複合型処分場を建設する計画。しかし、予定地近くに川が流れており、地元では「飲み水が汚染される」などとして反対運動が起きている。
勧告は1月22日付。予定地に一級保安林や農業振興地域が含まれることから、県は建設の実現性が極めて低いとしたうえで、「県全体の排出量から考慮して、埋め立て容量591万立方メートルの最終処分場設置は適当ではない」と勧告した。
業者が計画を取り下げても、規模を縮小するなどの可能性は残されている。このため、由布市は「予断を許さない状況は続いている」として、産廃問題の専門部署を新設する意向だ。
出典:読売新聞