産廃2年半以上放置 飛島の処理施設
2010/09/17
ニュース
飛島村梅之郷の産業廃棄物の中間処理施設跡に6400立方メートルの木くずや廃プラスチックなどが野積みのまま2年半以上放置されていることが分かった。県によると、施設を設置した立松産業(同村)は既に破産し、連絡が取れない状態で撤去のめどは立っていない。
同社は無許可の業者にごみの処分を委託したとして、県から2008年2月に産廃の収集運搬や処理施設などの許可を取り消され、破産した。
処理施設跡は村役場から東に2・5キロの工場地帯の一角。敷地は4000平方メートルある。住民から撤去を求める声が寄せられているが、県の担当者は「改善を指導しようにも役員らの所在がつかめない」と説明。
県の調査で有害物質は含まれておらず生活環境に支障が出ていないため廃棄物処理法に基づく撤去の代執行もできないという。
県によると、業者が営業許可を取り消されたり、資金不足で破産したりして産廃が放置されるケースは県内各地で増えていて、県が把握しているだけでも29件に上っている。
出典:中日新聞