産廃処理アイザック、売電参入へ
2013/01/12
ニュース
産業廃棄物処理や包装材生産などの事業を展開する「アイザック」(魚津市大海寺野)は、売電事業参入に向け、工場の屋根などに設置した太陽光発電装置による発電を始めた。
昨年12月末から発電を開始したのは、パッケージ事業本部滑川工場(滑川市栗山)と関連会社アイザック・オール(富山市山本)の2か所。滑川工場では、屋根に3780枚の太陽光パネルを敷き詰めた。アイザック・オールでは積雪対策として30度の傾斜を付け、2700枚を配置した。
2か所合わせた年間発電量は、一般家庭270世帯分の1年間の消費電力量に相当する計約108万キロ・ワット時を見込んでいる。
3月末にはパッケージ事業本部野木工場(栃木県野木町)、環境事業本部米田工場(富山市米田町)でも太陽光発電装置の導入を予定している。
設備投資額は4か所で計約7億円。売電の開始時期は未定だが、電力会社が同じ価格で再生可能エネルギーを購入する「固定価格買い取り制度」を活用し、5年程度で投資額を回収できる見込みという。
石崎由則社長は「環境事業を進めるグループとして、採算は度外視で世の中のために再生可能エネルギー事業を積極的に展開したい。春にはバイオマス発電も始めたい」と意気込んでいる。
出典:読売新聞