産廃元社長ら5人逮捕 美浜で不法投棄容疑
2010/01/16
ニュース
愛知県美浜町内の産廃不法投棄事件で、同県警生活経済課と緑署などは13日、廃棄物処理法違反(不法投棄など)の疑いで、同県武豊町の産廃処理会社の元社長ら5人を逮捕した。
逮捕したのは元社長の中山さゆり(48)=同県半田市南末広町=と元業務部長の柴田秀貴(58)=同県東浦町緒川、元工場長の福島勤(66)=武豊町梨子ノ木、元社員の横尾信五(60)=同、土建業金子茂樹(67)=同県常滑市末広町=の5容疑者。
逮捕容疑では、中山、柴田、福島、横尾の4容疑者は共謀して昨年7月から11月まで、591回にわたり、土に廃プラスチックや金属くずなどが混入した産廃約2740トンを美浜町奥田の田畑や山林に捨て、491回にわたり、3820トンの産廃の処分を無許可の金子容疑者に245万円で委託したとされる。金子容疑者は産廃の処分を受託し、美浜町内の2カ所に無許可で埋め立てたとされる。
県警への取材によると、4容疑者は10トントラック1台当たり5000円と、正規の約20分の1の価格で金子容疑者に処分を委託していたという。福島容疑者は「委託先が無許可とは知らなかった」。金子容疑者は「ごみは埋める許可があると思っていた」と否認。他の3容疑者は大筋で容疑を認めている。
中山容疑者らが不法投棄した産廃は2008年7月以降1万3000トンに上り、金子容疑者に委託した産廃は07年以降、2万8000トンに上るとみられる。
出典:中日新聞