産廃 焼却せず埋める 不法投棄容疑 田川市の会社捜索へ 県警
2009/06/03
ニュース
福岡県警生活環境課と田川署は2日、同県田川市の廃棄物処理会社が、古紙を再生する際に出る産業廃棄物「製紙スラッジ(汚泥)」を法律で定める焼却処理などをせずに、同社近くに所有する空き地に埋め、不法投棄した疑いが強まったとして、廃棄物処理法違反容疑で同社などを近く捜索する方針を固めた。県警は、不法投棄が長期にわたる疑いがあるとみて捜査している。
捜査関係者によると、同社は今年初め、古紙から紙の原料となるパルプを製造する過程で出る製紙スラッジを、焼却などの処理をせずに、同社所有の敷地内に埋めた疑いが持たれている。地中に埋めた場合、将来的に有害物質が土壌を汚染する可能性があるという。
同県によると、製紙スラッジは、古紙を再生するために、薬品で紙繊維以外の印刷インキなどの異物を分離・除去する際に発生する。鉛などの有害物質が含まれるため、焼却して埋めたりセメント化したりして処分しなければならないと廃棄物処理法が定めている。
同社は、田川市内で古紙回収や一般廃棄物処理事業を展開している。
出典:西日本新聞