生ごみ1店舗1日30~40キロ 高岡のスーパー、分別回収、実証実験が終了
2014/02/17
ニュース
富山県が高岡市内のスーパーで始めた生ごみ広域リサイクルの実証事業が終了し、1店 舗当たり1日平均30キロ~40キロ(速報値)の生ごみを分別回収したことが14日、 分かった。県は生ごみの再利用に一定の成果があったとみて、3月に開く生ごみ広域リサ イクル検討会で収集エリアや運搬コストなどを検証し、本格実施を目指す。
モデル事業は1月20日~2月13日に高岡市内のスーパー計20店の協力を得て実施 し、1週間ごとに店舗数を変えて3パターンの実証実験を行った。
スーパーから排出された一般廃棄物の中から、野菜や弁当、総菜の売れ残り品などの生 ごみを分別回収し、専用の計量器付きパッカー車で富山市内のリサイクル処理施設に搬送 、メタンガスに処理された。近隣の工場のボイラー燃料をはじめ、飼料や肥料として有効 活用される。
速報値では、1日の生ごみ搬出量が平均で199キロ(7店参加)、508キロ(14 店参加)、705キロ(20店参加)で、1店舗当たり平均30~40キロだった。店舗 数の変動や複数日にまとめて排出があったことから、県は今後精査する。
県内では1年間に発生する一般廃棄物約40万トンのうち、約29万トンが焼却処理さ れている。リサイクル率の向上と埋め立て処分場の使用期間の延長が課題になっており、 県は新年度に魚津市や黒部市でもモデル事業を行い、生ごみ広域リサイクルの本格実施に つなげたい考えだ。
出典:富山新聞