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生ごみ発酵→バイオガス→発電に利用 調査費計上し事業化模索/横浜市

2014/02/04

ニュース

 横浜市は2014年度、生ごみのバイオガス化の本格検討に乗り出す。家庭から出る生ごみを発酵させてバイオガスを発生させ、発電などに利用する仕組み。環境負荷の軽減や創エネルギーが狙いで、14年度中に事業化の可否を判断する方針。14年度予算案に「生ごみ資源化調査事業」として、約2600万円を計上している。

 市資源政策課によると、市はこれまで、生ごみの堆肥化や下水汚泥と一緒にバイオガス化する実験は行ってきたが、生ごみだけでのバイオガス化事業の検討は初めて。ごみの中身がある程度安定している事業系生ごみを使った民間のバイオガス化施設と違い、家庭系生ごみを利用した自治体によるバイオガス化施設は県内にはない。

 今回の検討では、ごみを焼却しその時の熱エネルギーを蒸気に変えて発電する従来の仕組みに加え、生ごみを発酵させて天然ガスに近い成分のバイオガスを発生させ、発電や車の燃料などへの活用を図る。発酵後の残りかすは従来の仕組みに乗せて焼却し、発電につなげる考えだ。

 市内の家庭から出る可燃ごみの総量は年間約58万トン。そのうち生ごみは約20万トンを占めており、さらなる減量や資源化が求められている。同課の松野一郎調査等担当課長は「より無駄なく生ごみを活用し、創エネルギーの可能性を追求したい」と話している。

出典:カナコロ

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