環境省、2013年度の一般廃棄物の排出と処理状況の調査でごみの総排出量は減少
2015/01/28
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環境省は、2013年度の一般廃棄物の排出と処理状況の調査結果を1月23日にまとめた。全国のごみの総排出量は4487万tで前年度から減少した。最終処分量も減り、リサイクル率は微増だった。ごみ焼却施設については、数は減少したものの1施設当たりの処理能力は微増となり、発電設備がある施設の総発電能力は伸びていた。
調査は、全国1742市区町村と577の一部事務組合を対象に実施した。4487万tのごみ総排出量は東京ドーム約121杯分に相当し、前年度の4523万tから0.8%減った。1人1日当たりの排出量は958g(前年度964g)になる。ごみ総排出量、1人1日当たりとも2000年度以降継続して減少しているが、2011年度からは微減傾向が続いている。
2013年度の排出形態別では、生活系が2917万t(同2949万t)、事業系が1312万t(同1310万t)と、生活系が約65%を占める。最終処分量は454万tで前年度の465万tから2.4%減少した。市区町村の資源化と住民団体などの集団回収を合わせた総資源化量は926万t(同926万t)で、リサイクル率は20.6%(同20.5%)だった。
ごみ焼却施設は1173あり、前年度の1189から1.3%減少したが、1施設の処理能力は1日156t(同155t)とわずかに増えた。全体の28.0%の328施設(同318施設)が発電設備を保有し、177万kW(同175万4000kW)の総発電能力がある。総発電量は約240万世帯の年間電力使用量に相当する79億6600万kW(同77億4700万kW)だった。
引用:日経BP環境経営フォーラム