環境省 PCBを含む廃棄物の焼却実証試験を鳥取県で実施
2012/10/13
ニュース
環境省は、鳥取県の三光株式会社においてPCBを含む廃棄物の焼却実証試験を実施すると発表。
環境省では、微量のPCBを含む廃棄物の処理体制の整備を図るため平成17年度から、既存の産業廃棄物処理施設等において、焼却実証試験を行い、安全かつ確実に処理できることを確認してきている。
今回は、PCBを含む廃棄物の処理体制の検討に向け、処理の安全性及び確実性を確認する観点から、焼却実証試験を引き続き行うため、鳥取県の三光株式会社の協力を得て、焼却実証試験を実施することにしたもの。
試験は、平成24年10月16日~18日に実施する予定で、PCBを含む有機顔料、防護具等及び廃アルカリ、並びに絶縁油、コンデンサ及び抜油後の変圧器を焼却し、処理後のコンデンサ、変圧器、燃え殻、ばいじん、排ガス及び周辺大気等のPCB濃度等を分析することにより、周辺環境に影響を及ぼすことなく安全かつ確実に処理されていることを確認する。焼却は、燃焼ガスを850℃以上に保ちつつ、2秒以上滞留させて行う。
なお、環境省では、平成18年3月から平成24年2月にかけて、微量のPCBを含む廃棄物を試験試料として用いた焼却実証試験を14箇所の施設で合計32回実施し、いずれも試験試料が安全かつ確実に処理されたことを確認している。
出典:EICネット