焼却灰再利用施設 廃止へ
2010/12/14
ニュース
仙台市泉区のゴミ処理場「松森工場」内にあるリサイクル施設「灰溶融炉」が、2012年9月頃に廃止されることがわかった。維持費や二酸化炭素(CO2)の排出量を削減するのが狙いだ。
市によると、灰溶融炉は、焼却炉の一部で、ゴミを焼却した際に出る灰を高温で溶かし、道路の舗装材などに使われる「溶融スラグ」を作る施設。ダイオキシン類やごみ埋め立て量の削減を図るのが目的だが、維持管理費や電気代などに年間約8億円かかるほか、年間約8600トン(一般家庭1700世帯相当)のCO2を排出するため廃止を決めた。
廃止により、埋め立て処分場に持ち込む灰の量の増加が懸念されるが、市は、家庭ゴミの有料化でごみの排出量が減ったと指摘。灰溶融炉が廃止されることに伴い、焼却炉の構造を変更する必要があるため、来年度からの2年間で約9億円を投じ、改修する方針だ。
出典:読売新聞