瀬戸内海のごみや油回収、四国整備局に人事院総裁賞 /四国
2009/12/09
ニュース
瀬戸内海の浮遊ごみや油を回収してきた四国地方整備局の海洋環境整備事業実施グループ(小平田浩司・港湾空港部長ら37人)が、公務員の顕著な功績などをたたえる「第22回人事院総裁賞」を受賞した。
同グループは「受賞を職員の励みとして、航行船舶の安全確保や瀬戸内海の環境保全に専念していく」としている。
瀬戸内海は周囲を陸で囲まれ、木材や廃タイヤ、ペットボトルなどの浮遊ごみがたまりやすい。ごみはフェリーや漁船に衝突したり、スクリューへの巻き込みで転覆などの事故の原因となる。海上交通の要衝であり、大小の島が点在していて潮流も速いため、より一層の安全確保が求められている。
同グループは74年に事業をスタートし、現在は松山、坂出、徳島小松島の3港に海洋環境整備船3隻を配備。流木などの大型のごみはチェーンソー付きのクレーンで引き上げて切断、油は船にある回収装置や吸着マットなどで回収している。
今年8月の台風9号では、前年の年間量に相当する約1030立方メートル(10トントラック156台分)を回収した。
今回は全国で20件の推薦があり、個人部門1件、職域部門4件が受賞。授与式は9日に明治記念館(東京都港区)である。同グループは10日、高松市サンポートのアイホールで報告会をする。問い合わせは四国地方整備局港湾空港部(087・811・8334)。
出典:毎日新聞社