漂着医療廃棄物 複数にハングル
2010/11/19
ニュース
秋田県の海岸線に、医療廃棄物とみられる大量の薬品の瓶や注射針などが流れ着いた問題で、複数の廃棄物にハングルの表記があることが18日、県などへの取材でわかった。
海外で捨てられたとみられ、県などは不法投棄の可能性もあるとして、県警生活環境課とも連絡を取り合って調べている。
医療廃棄物とみられるごみは12日、にかほ市の海岸で見つかった。多くが注射器や薬品の瓶だった。これを受け、12、13の両日に、県内の海岸線を調べ、秋田市や三種町など全県で計676個の医療廃棄物を回収した。にかほ市は631個で最も多かった。
廃棄物別でみると、薬品の瓶が510個、針のない注射器が63個、針付きが30個などだった。検査で使われたとみられるカテーテル、医療用アンプルなどもあったという。廃棄物は今も、流れ着いている。
県などで調べたところ、瓶などにはラベルが張られていた形跡があり、多くは流されているうちにはがれていたものの、中にハングルと分かるものがあったという。
にかほ市の平沢海水浴場には、韓国・慶尚北道の会社が製造した高濃度高級軟性洗剤が入っていたとみられるポリ容器が打ち上げられていた。ハングルで、住所や成分、用途が書かれていた。
このほか、山形県でも、海岸で注射器21個と薬瓶43個が見つかっている(15日現在)。島根県では9月下旬から、今月16日までに注射器や薬瓶計1万989個が見つかっている。
県やにかほ市などは「海水浴場などで、薬品が入った瓶や注射針が残っていては、とても心配だ」と話し、廃棄物に触れないように注意を呼びかけている。
出典:asahi.com