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満杯迫る串本の最終処分場 管理状況に不安の声

2009/12/24

ニュース

 和歌山県串本町内の埋め立てごみを処理している、同町田並の最終処分場の容量が満杯に近づいている。町はかさ上げ工事で容量を増やしてきたが、過去に浸出水の検査で、基準値以上のダイオキシンが検出されたこともあり、町議会12月定例会の一般質問では、管理状況を問題視する声が上がった。

 処分場は焼却灰を処理できる管理型で、1983年から稼働。99年度まで可燃ごみの焼却灰を埋め立てていたが、それ以降は家庭系の埋め立てごみだけ処分している。96年と99年にかさ上げ工事をし、全体の容量は8万2500立方メートル。

 町は、分別に力を入れるなどして埋め立てごみの量を減らし、処分場の「延命」に力を入れている。地元との協定で処分場の最長使用年限は2014年度まで。処分場が満杯になった場合はそれまでと決められている。町は紀南広域の市町村で計画を進めている最終処分場ができるまで何とかもたせようと必死だ。

 一方で、管理状況への不安の声もある。ごみの埋め立て地に周囲から雨水が流れ込まないように設けた溝は埋め立てられ、代わりにパイプを設けているが、ほとんど機能しない状態になっている。埋め立て中の場所もごみが露出した状態になっている。

 処分場の下流で行う浸出水中のダイオキシン類の調査で、2年前に1度、基準値を超えるダイオキシンが検出されたことも不安に輪を掛けている。町によると、07年12月の検査で基準値の1ピコグラムを超えて1・5ピコグラムが出た。しかし、それ以降の調査では基準値を下回っているという。

 16、17日にあった町議会一般質問では、和田孝明議員(共産)と角将範議員(無)が管理状況を追及。角議員が「処分場の遮水シートが破れていないと言えるのか」と聞いたのに対し、町は「2回、3回と基準値を超えるのなら掘り起こして調べる考えだが、1回だけだった。地元にも報告して対応を協議している」と答えた。

 議会で田嶋勝正町長は「地元と話し合いながら、できる限り対応したい。ダイオキシンなどが出ていないか徹底して調査することを大事にしている」と答弁した。

 21日には、町と地元との協議があった。町が、雨水が埋め立て地に流れ込まないように排水溝を設置する▽埋め立て中のごみが露出した部分については覆土しながら埋め立てる▽焼却灰を埋めた覆土に雨水が降って外に流れ出るのではと心配されている部分については、コンクリートで固める│などの方針を示し、理解を得たという。

 地元は「約束通り、きちんと管理してくれるよう見守りたい」と話している。

出典:AGARA

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