渋川市:無資格業者に委託 遊園地の産廃処理で /群馬
2013/06/14
ニュース
渋川市金井の遊園地「スカイランドパーク」の駐車場などの工事で掘り出されたスラグ(鉱石から金属を精錬する際のくず)を、市が処理資格のない業者に再資源化させようとしていたことが分かった。13日の市議会一般質問で、市側が角田喜和市議(共産)に答弁した。市は計画変更を検討している。
市によると、再資源化の委託先は大同特殊鋼渋川工場。同社は95、96年度、同駐車場などの工事で、工場から出たスラグを再利用し、約2000立方メートルを埋め立てた。その後、スラグが膨張収縮して路面がひび割れたため、昨年度に同駐車場の舗装工事を実施。市は再資源化を見込んで掘り出したスラグを同社に返還した。
しかし、掘り出した後のスラグは産業廃棄物に当たり、中間処理の資格を持たない同社には再資源化できないことが返還後に判明。現在は同社が保管しているが、最終処分場で処理する方針という。阿久津貞司市長は「環境への考えが甘かった」と答弁した。
出典:毎日新聞