注射針以外は市町村で 家庭医療ごみで環境省手引
2008/05/29
ニュース
環境省は29日、在宅医療の拡大に伴い急増している家庭から出る医療ごみについて、輸液バッグや医療用カテーテル(管)など、注射針以外は市町村に処理責任があると周知徹底を求めた手引を初めて作成した。
注射針も含めて「可燃ごみ」処理するなど、積極的な取り組みを行っている自治体などの事例集も添付、全国の市町村に配布した。
医療ごみは、病院などから出ると産業廃棄物として医療機関が、家庭から出ると一般廃棄物として市町村が処理に責任を負う。だが昨年8月、医療ごみを集めていない市町村が3割を超えていたことが判明するなど、一向に取り組みは進んでいないことから、手引を作成した。
環境省はこれまで家庭からの医療ごみについて、市町村が清掃作業員らの針刺し事故を懸念しているなどとして「注射針は医療機関に持ち込んで処理するのが望ましい」としたものの、注射針以外は「市町村処理」との基準を通知。