民間の産廃場計画浮上
2009/07/09
ニュース
八女市上陽町下横山地区で、民間業者による産業廃棄物最終処分場の建設計画が持ち上がっている。水質汚染などを懸念して地元住民の反対運動が起きており、市は8日、処分場の設置許可の権限を持つ県に対し、業者が安全に施設運営できるかなどを十分に調査するよう要請した。
市によると、計画を県に申請しているのは地元で土木工事などを手がけている市内の会社。申請時の計画では、同社関係者が所有する林地1万7660平方メートルで廃プラスチックや金属くずなどを埋める安定型最終処分場を建設する。埋め立て容量は約24万8300立方メートルで、埋め立て期間は10年間を予定している。
県条例では、業者は計画地から3キロ以内の住民に対し、説明会を開くことになっており、久留米市、広川町の一部も含まれる。
八女市が広川町と連名で県に提出した要請書では〈1〉県職員の立ち会いで説明会を開く〈2〉地元行政区と環境保全協定書を締結するまで説明会を継続する〈3〉県が業者を十分に指導し、公害を発生させない施設であると確認できるまで許可を出さない――の3点を求めている。
市環境課は「市内にはすでに安定型処分場が1か所あり、新たな施設は必要ない」としたうえで、「地元住民の意向を十分に反映するよう、県は業者を指導してほしい」としている。
出典:読売新聞