段ボールで生ゴミ堆肥化 15市町で普及・啓発
2014/06/25
ニュース
段ボールを使って家庭の生ゴミを堆肥に変える「段ボールコンポスト」について、多摩地区30市町村のうち、八王子市など半数の15市町が積極的な普及・啓発に取り組んでいることが、NPO法人「ごみ・環境ビジョン21」(国分寺市)のアンケート調査結果で分かった。
調査は4月に実施し、全市町村から回答を得た。調査結果などによると、普及啓発に取り組んでいるとした15市町のうち、「行政単独で」行っているのは昭島、調布、国立、東久留米、西東京、日の出の6市町。日野、あきる野両市は「市民と一体となって」とした。
八王子、青梅、小平、多摩、羽村の5市は「市民団体と協力して」、武蔵野、三鷹の2市は「市民団体を支援」する形で普及啓発を実施しているとした。
普及啓発の方法としては、講習会(八王子市など10市)が最も多く、ごみ情報紙(8市)、広報(7市)などが続いた。
八王子、青梅、小平、東久留米、羽村、あきる野、日の出など9市町はコンポストの無料配布を実施しているほか、日野市と多摩市は2500円のセットの半額程度を補助した。日野市は今年度から、1セット500円で購入できるよう補助しているという。
啓発普及を行っていない自治体からは「他の方法を助成している」「使い方が面倒など難点がありそうだから」などの回答が寄せられた。「他の方法」としては、国分寺市がPET素材の独自の生ごみ処理器、立川市は衣装ケースを再利用した生ごみ処理の普及を進めているという。
調査結果を受けて、同NPOは「段ボールコンポストは電気機器と比べて低コストで、生ごみ削減につながる。もっと普及していいのでは」とみている。
出典:読売新聞