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業者行方不明、浸出水垂れ流し 市、刑事告発も検討--奈良

2009/04/09

ニュース

 奈良市法用町の山中で産廃処理業者「松谷建材」(奈良市川上町)が所有する管理型最終処分場が昨年末から放置状態にあり、廃棄物の浸出水が未処理のまま木津川上流の赤田川に垂れ流しになっていることが、同市の調査で分かった。水質調査で基準を超える有害物質は検出されず、健康被害等のリスクはないとしているが、住民からは不安の声が上がっている。市は、廃棄物処理法違反容疑で代表者の刑事告発も検討している。

 市によると、処分場は1986年に設置届が出された。07年5月、建築廃材などで約34万立方メートルの容量がほぼ満杯になったため、業者は同市に処分終了届を出して稼働を終えた。

 廃棄物処理法は、埋め立て終了後も、処分場に降った雨などが廃棄物を通過して出る浸出水を管理し、環境負荷のない状態で放流することを義務づけている。

 しかし、業者の経営悪化などが原因で、浸出水処理プラントの管理委託先が08年2月末に撤退。業者は、同市の行政指導、改善命令を受けて、自前でプラントの運転を再開した。しかし、同年末に完全に停止状態に陥り、連絡が取れなくなったという。

 浸出水は赤茶色ににごっており、BOD(生物化学的酸素要求量)は1リットル当たり400~500ミリグラムと、基準値(60ミリグラム以下)の約8倍。水路を通って赤田川に流れ込んでいる。

 ただ、赤田川で市が定期的に実施している水質検査では、基準を超える有害物質の検出はないという。市は今後、行方がわからなくなっている業者の代表者に対する刑事告発や、公費による管理などを検討する。

出典:毎日新聞

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