東近江の廃棄物処理不正:市、業者を告発 家庭ごみと偽り、事業ごみを処理 損害賠償請求も /滋賀
2012/09/24
ニュース
東近江市の廃棄物処理業者「御園産業」が、契約先の事業ごみを家庭ごみとして処理し、処理費を同市に負担させていた問題で、市が同社を詐欺の疑いで東近江署に刑事告発していたことが22日分かった。また、市は同社を相手取り8989万円の損害賠償請求訴訟を起こす方針。
市が報告した21日の市議会全員協議会に出席した市議によると、不正発覚後の今年5、6月のごみ搬入量を基準に、過去5年間に不正に免れたとみられるごみ処理費用を算出したという。
ごみ処理を行う日野清掃センター(日野町)では、事業ごみの処理に10キロ当たり200円の手数料が必要だが、家庭ごみの費用は市が負担している。市は同社が事業ごみを家庭ごみと偽り処理費の支払いを免れていたとして8月29日付で刑事告発した。
また、同社が所属する協同組合「クリーンネット東近江」は21日、同社を組合から除名する方針を決めた。組合は同社を含む市内4業者で構成し、市は家庭ごみの収集委託契約を同組合と結んでいる。除名により同社は家庭ごみの収集業務から除外される見通し。
同組合の渡辺一郎代表理事は「市民にご迷惑をかけ申し訳ない。新たな体制で市民サービスを提供したい」とコメントした。
出典:毎日新聞