東京23区、ごみ4焼却場建て替え 1200億円投じる
2011/02/14
ニュース
東京23区は2020年度までに約1200億円を投じて、老朽化しているごみの焼却場4カ所を建て替える。リサイクルの広がりでごみの量が減っているため、一部処理能力を縮小する。また08年度からプラスチックを可燃ごみにしたため、不燃ごみが大幅に減少しており、不燃ごみの設備を一部廃止する。
23区は00年、共同で「東京二十三区清掃一部事務組合」を設立し、清掃事業を手掛けている。同組合には可燃ごみの焼却場が21カ所ある。このうち、大田(14年度完成)、練馬(15年度完成)、杉並(17年度完成)、光が丘(20年度完成)の4カ所を20年度までに建て替える。さらに22年度の完成を目指して目黒も改築に着手する。
同組合はリサイクルの広がりなどで20年度の可燃ごみの量が11年度に比べて約2.5%減少すると予測。このため、杉並は約3割、練馬は約2割処理能力を下げる。
23区は08年度から不燃ごみとしていたプラスチックごみを可燃ごみにした。分別収集が進んだこともあり、07年度に約43万トンだった23区の不燃ごみ収集量は09年度は約9万トンに減少。不燃ごみの設備を一部廃止する。
23区では「処理センター」で、不燃ごみとして出されたごみから、金属など再利用できるものと、プラスチックなど燃やせるものを分別。燃やせるものは大田の施設で焼却し、再利用も焼却もできないごみを埋め立てている。
すでに大田の不燃ごみの施設は廃止。現在、処理センターは江東区内と大田区内にある。江東区内のセンターにある2施設のうち1施設を11年度に解体し、処理能力を約4割縮小する。
出典:日本経済新聞