有害物質:産廃処分場跡、PCBを検出--長浜 /滋賀
2009/07/30
ニュース
長浜市寺田町で三菱樹脂長浜工場が使っていた産業廃棄物処理場跡から有害物質のPCB(ポリ塩化ビフェニール)が検出され、同社は28日、県に報告するとともに環境対策工事を始めた。
同社によると、今年3月、同社が1961~64年ごろに使用していた産業廃棄物処理場跡地(約2300平方メートル)に設けた調査用井戸2本の地下水面に油層が見つかり、油分1キログラム中にそれぞれ64ミリグラムと104ミリグラムのPCBが含まれていた。
同社は当時、工場から出るプラスチック残さいやビニール片などの産業廃棄物を地下に埋め立てて処分していた。油層は地下約1メートル付近の水面に見つかった。工場では、PCBを含んだ油を使用したことがあり、同社は、こぼれた油を処理した布きれや漏れた油などが混じって埋め立てられた可能性があると見ている。同社は油層の範囲を調べるとともに、跡地の周囲に鋼板を打ち込むなど周辺の環境対策に乗り出した。
現在、付近に民家もあるが、跡地の表面はコンクリートで覆われ、周辺へのPCBや油の漏出はないという。
出典:毎日新聞社