旧脇野沢村が不法投棄 むつ市有地
2008/06/06
ニュース
青森県むつ市脇野沢の市有地に、旧脇野沢村(2005年3月合併)が大量の焼却灰や産業廃棄物を不法投棄していたことが5日、分かった。ごみ焼却場の故障をきっかけに、現場では約10年間にわたって野焼きや埋設処分が行われていた。市は実態や経緯を調べた上で、撤去などの対応を検討する。
市の説明によると、現場は旧脇野沢村清掃センターに近い旧採石場(約6000平方メートル)。村のごみ焼却場が故障した1992年に、回収した可燃ごみを野焼きして以降、野焼きや焼却灰、産業廃棄物の埋設が常態化した。野焼きは98年ごろまで、埋設は2003年まで続いていたという。野焼きは県の許可を得ていなかった。
廃棄物は覆土されている上、記録が残っていない時期もあり、総量は不明。市は今年3月に事実を確認し、当時の村の担当者から事情を聴くとともに、青森県に報告した。これまでの周辺の水質調査では影響は出ていないという。
市廃棄物対策課は「明らかに村による不法投棄。速やかに撤去したいが、県とも対応を協議する」と説明している。