旧稲沢市民病院に医療系廃棄物 処理費用に6億円
2015/06/19
ニュース
稲沢市は、市民病院の新設に伴い昨年十月末で廃院となった旧市民病院跡地(御供所町)から医療系廃棄物が見つかり、処理に六億円かかる見通しであることを明らかにした。十八日の市議会総務委員会で報告した。
市によると、廃棄物は注射針や薬剤を入れていたガラス容器、点滴用チューブなど。解体工事中の旧病院跡地(一万一千百平方メートル)内の看護師宿舎や病棟など六カ所の地中に散在していた。
廃棄物の処理は一九八九年までは医療機関に任されていた。敷地内で焼却後に土中に埋められ、増築などの際に敷地内にその土が広がったとみられる。看護師宿舎などは六三~八七年に建設された。
市は、専門業者に依頼して、廃棄物があった土(千百立方メートル)をドラム缶に詰めて焼却する方針。他に廃棄物がないかも調査し、解体完了は当初の十月末から二カ月ほど遅れる見通し。廃棄物の処理により、健康や環境に影響を及ぼすことはないという。
処理費用を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案を、市は七月に開く予定の臨時会で提案する。
名鉄国府宮駅近くの旧病院跡地は、民間企業に利用してもらう方向で市は協議している。新病院は旧病院の南に一キロほど離れた長束町で昨年十一月一日に開院した。
引用:中日新聞