日本一の芋煮会フェス:割りばしを炭に再活用 山形大のサークルが分別回収 /山形
2008/09/08
ニュース
◇今後の芋煮会に提供
◇NPOは植林募金 使用者に呼びかけ
7日、山形市馬見ケ崎川河川敷で開かれた「日本一の芋煮会フェスティバル」。使用した割りばしで炭を作るリサイクルや、割りばしを使用する人に代金としての植林募金を求めるなど、芋煮客にごみ減量とエコを呼び掛けていた。
炭を作るため割りばし回収活動をしたのは、山形大のボランティアサークル「山形大学JCC」。会場の数カ所に設置したゴミの分別回収コーナーに割りばし専用の箱を置いて回収の協力を求めた。屋台が並び、使用済み割りばしが大量に捨てられる8月の花笠まつり、山形大花火大会でも同じ活動をした。
集めた割りばしは、山大JCC会員が自ら製作したドラム缶の炭焼き窯で「割りばし炭」を作る。「割りばし炭」は、これから10月にかけて、同市馬見ケ崎川河川敷で芋煮会をする人たちに使ってもらう考えだ。
また、はし持参を呼びかけているNPO「やまがたマイ箸(はし)クラブ」は、芋煮の配布場所で割りばしを使う人に募金を呼びかけた。引き換えに渡す割りばしは、間伐材を使ったもの。同クラブが5万ぜんを用意した。募金は県内の植林事業に充てるという。クラブ事務局を務めるOA機器会社「アイ・タックル」(天童市)の水沢正志社長は、「割りばしを使う人が減り、ごみ減量が図れればうれしい」と話していた。
◇どんぶりもリサイクル--内側に食品用フィルム張り
どんぶり容器も工夫した。発泡スチロール容器の内側には食品用フィルムを張り、捨てる際にはがして燃えるゴミとして捨て、容器はリサイクルする仕組み。03年に食品容器メーカー「ヨコタ東北」(新庄市)が、ゴミの減量を目指す実行委の依頼を受け技術を提供した。フェスティバルの吉岡裕志実行委員長によると、フィルム張り付けで昨年、ゴミの量は半分以下に減ったという。
出典:毎日新聞