日光市 特例で不法投棄ごみ撤去
2012/11/20
ニュース
日光市は19日、同市鬼怒川温泉の廃業旅館に大量に不法投棄された家電などのごみの撤去を始めた。撤去後は再発防止のため、地元観光協会が防護柵を設置する。
旅館は1999年に廃業。その後、10年にわたってテレビやスピーカー、マットレスなどが不法投棄されてきた。市によると、量は10~20トンに及ぶとみられる。温泉街の大通りに面し、東武鬼怒川線の車窓からも見えるため、地元住民に加え、観光客からも苦情が相次いでいた。
市議会でも問題となり、市は10月から対策を本格化。所有者とも連絡がついたため、撤去の了解を得た。民有地のごみ撤去を市が実施するのは前例がないが、市側は「国際観光都市の景観を損ね、近隣住民の生活環境も脅かしており、特例として撤去に踏み切った」と説明している。
出典:朝日新聞