新たに会社社長逮捕 県の補助金詐欺容疑で 広島
2013/06/25
ニュース
■交付取り消し、6250万円支払い命じる
県の補助金に絡む詐欺事件で、呉市の産業廃棄物処理会社社長らが詐欺容疑で逮捕された事件で、県警捜査2課などは24日、新たに詐欺容疑で、広島市安佐南区の産業廃棄物処理会社「寿総業」社長で韓国籍の黄誠容疑者(44)=府中町浜田=を逮捕、東京の機械納入メーカー「STG」社長、下瀬眞一被告(詐欺罪で起訴)と、広島市安佐南区のコンサルタント会社「エコルマネジメント」取締役、梅山隆被告(同)を再逮捕した。黄容疑者は「身に覚えがない」と容疑を否認、他の2人は認めている。
逮捕容疑は、3人は共謀し、県の産業廃棄物排出抑制・リサイクル施設整備費に関する補助金をだまし取ろうと画策。昨年4月、寿総業がSTGから約7700万円で購入した生ゴミを飼料にリサイクルする機器について、1億1500万円だったとする偽りの報告書を県に提出するなどし、補助金約5500万円をだまし取ったとされる。エコルマネジメントが申請手続きを代行していた。
同様手口による補助金詐取事件では、呉市の「西尾興産」社長、西尾辰美被告(詐欺罪で起訴)が摘発されており、2件目。
この事件を受けて、県は25日、寿総業への補助金の交付決定を取り消し、交付金全額に加算金を加えた計約6250万円の支払いを命じた。
また、融資金3千万円のうち、未返済の約2700万円の繰り上げ償還も指示した。
出典:産経新聞