携帯電話:希少金属のリサイクル、昨年10~11月に2000台分回収--都 /東京
2009/01/19
ニュース
◇金25グラム、銀156グラム、銅9220グラム
◇意識調査で8割「情報漏えい不安」
携帯電話に含まれる希少金属をリサイクルするため、都が昨年10~11月に行った回収実験で、使用済み携帯電話約2000台分が回収されたことが分かった。実験結果をまとめた都環境局によると、金25グラム、銀156グラム、銅9220グラムなどの資源が回収されたと推計される。ただ併せて実施した意識調査では、携帯電話のリサイクルマークを「見たことがない」と答えた都民が7割もいたという結果も出ており、都はさらに周知を図る考えだ。
回収実験は昨年10月2日~11月30日、都内20カ所に専用ボックスを設置して実施。携帯電話の端末本体が1522台、充電器が527個、電池1371個が回収された。都庁以外で最も多く端末本体が回収されたのは、武蔵野市役所に設置したボックスの247台だった。
都民への意識調査は都のインターネットアンケートに協力している都政モニター474人が答えたほか、都環境局ウェブサイト上でも184人が回答。携帯電話のリサイクルマークを見たことが「ない」と答えた都政モニターは69・8%に上った。
一方で、携帯電話などのリサイクルに協力したいと「思う」と答えた都政モニターは81・4%に上り、「どのようなきっかけがあればリサイクルに協力したいと思うか」との問いには「個人情報が漏れる心配がない」を挙げた都政モニターが84・2%、環境局ウェブ回答者が67・4%いた。
都環境局は「リサイクルを促進するには、認知度の向上とともに個人情報漏えいに対する不安を取り除くことが必要」とみて、対策を検討する考えだ。
出典:毎日新聞